必ず5手は読むということだけを肝に銘じて、あとは適当に。が今回のテーマ。
KGS第115局(対8k、互先、黒)
白が黒模様の中に無理に入ってくるので、攻めながら得をすれば良いという考えで打っていた。
あちこちに白の弱い石を作り、中央を堅く打ったら、白が欲張ってきたので勢いで切り。ひと目では黒が良さそうと思っていたのだが…。
ここまで進んだところで次の手をどうしたら良いかわからなくて長考した。皆さんならどうしますか?
J12マガリとアテても、左下△の白石がシチョウアタリになっていて取れない。なので、この手は諦めた。
仕方無く1とノビたのだが、8と切られると左上の黒石も弱くなったし、中央の黒3子も助けなければいけない。
7が欲張り過ぎで、右上は多少の損をしても8につないでおくくらいだったか。
しかし、最初の図で切りが成立しないのはどうしても納得できない。何かあるはずだと「天頂2」さんに考えてもらったところ、
J9ケイマとシチョウアタリにしながら下の白の大石を攻める手を打った。
凄い!
中央の白石を逃げると大石が危ない。こんな手があるのか~。コンピュータが打った手ながら、思わず感動してしまった。強い人にとっては普通の手なのかもしれないけど。
先日はイベントでZENとプロが9路盤で対決してプロが6戦全勝したことが話題になっていたが、正直言ってあと10年もしない内に、19路盤でもプロがコンピュータに勝てなくなるだろう。
将棋はプロがコンピュータにほぼ追いつかれ(追い越され?)ていて、コンピュータより劣った人間同士の対局が鑑賞の対象になり得るかということが話題になっていた。
その時は、人間なら感動できる手も繰り出され、ドラマもあり、たとえコンピュータより弱くてもプロの価値は損なわれない、と思っていたが、コンピュータの打った手に不覚にも感動を覚えてしまった経験をすると、コンピュータ同士の対局でもプロの代わりになってしまうかもしれないと不安になった。
将来のことはわからないが、日本棋院は中国、韓国等とも協力して何か手を打たないとまずいのではないか?
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